アカイロ/ロマンス/藤原祐
- 作者: 藤原祐,椋本夏夜
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/08/10
- メディア: 文庫
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あらすじとかよりもなんというか、とりあえず読んでいただきたい。そんな風に思った。
開始早々から衝撃の展開で心が折れそうになった。そういえば藤原さんはそんな感じだったなぁー。
そして好きな人をずっと思い続けていたり、すぐに泣いちゃうのにいじめに耐える強い子だったりと、灰原のことが後になってだんだんわかってくるのがまたなんとも切なかった。
一族の設定がすごい。女しか生まれず元の体では血が濃すぎて子供が生まれないため、人間の死体を自分の体として血を薄めなければ子供ができないというなんとも。ただ死体を使うのではなくもとの人間の心が影響を及ぼすというところがまたドラマをうむというかなんというか。
全体的に灰原がかわいそう過ぎて、最後に親友同士が一緒に眠ることができたことがせめてもの救いだったきがする。そんな彼女の思いを受け継いだ枯葉が一族の長としてどう生きていくのかな。
1巻ということでこれで舞台が整ったという感じ。ここからお話がどうなっていくのか。
はじめのカラーページで油断すると一気に心折られるので覚悟して読んでいこう。