零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係/西尾威信

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

零崎人識と無桐伊織は哀川潤を襲撃する二人。しかし、二人は哀川潤の仕事を手伝うはめに。向かう場所は闇口衆の本拠地、大厄島。そこで生涯無敗といわれる六何我樹丸と対決する。

人識と伊織のコンビがとってもにぎやかかで楽しかった。のりで人類最強に突撃するとかバカ一直線。二人のとまらない掛け合いが楽しくて、二人の襲撃から大厄島へと向かっていく流れは笑いっぱなしだった。

崩子ちゃんをずっと無視し続けた我樹丸や闇口人たち、読んでいて崩子ちゃんがとても痛々しくて、無関心ってのは本当に怖いものだなと思った。最後には両親の優しさにふれることができてホント良かった。

零崎の本質に触れた人識君もかっこよかったけど、まったく空気を読まないところや、どんなところでもおちゃらけてしまうちゃらちゃらな伊織が逃げないということは一本芯を通していくところが格好よかった。

全体通してとっても面白かった。今回で完結ってことだけど、続きを俄然読んでみたい思う作品でした。
零崎として生きていく伊織が主人公のなお話しを読んでみたい。